みぎきき

こどもがいる生活の忘備録

ネントレでお世話になったもの

以前書いた赤ちゃんの睡眠トレーニングでお世話になったものを紹介。

 

1. Bluetoothスピーカー Anker Soundcore2

by カエレバ

赤ちゃんが眠る時に胎内音に近いホワイトノイズを流すのに使います。

夜眠る時以外にも泣いている時やお昼寝時にも有効。その時々で流したい場所や音量が違うので、コードレスで持ち運べるこのタイプがとても便利。

さらに価格に対して音質がとても良いので、日中音楽やラジオを聞くのにも重宝します。余計な突起物がなくシンプルなデザインで、片手に赤ちゃんを抱いてもう片方の手で簡単に持てます。1日に何度も使うので一度充電するとかなり長く使えるのも助かる。

 

2. スワドルミー

 

by カエレバ

最初は産前に用意したエイデン&アネイのおくるみでクレープのように包んでいたけれど、解けてしまうことがあるのと、新生児期の3時間おきの授乳とおむつ替えで毎回巻き直さなければならない手間を考えて導入。

これに変えた途端に劇的に長時間眠るようになった!

足元が袋状になっているので、脱がさなくてもおむつ替えが可能。ベッドに開いた状態で置いたスワドルの上に赤ちゃんを置き、うとうとしたタイミングで包むとそのまま朝までぐっすりと眠りました。夏場の使用は、スワドルの中は短肌着1枚か、メッシュのタンクトップロンパース1枚でした。生後4ヶ月で卒業するまで毎日使用しましたが、2枚あれば十分でした。生後3ヶ月頃1つ上のサイズを書い直しました。

 

3. 揺動型ベビーベッドsuima

赤ちゃんの鳴き声をキャッチして自動で最適な速度で横揺れするベビーベッド。

詳しくはこちら

赤ちゃんの夜泣き、寝ぐずりに 揺動型ベビーベッド suima(スイマ)

 

by カエレバ

↑この値段…。わたしはリースしました。オフィシャルサイトからもリースできます。

が、調べたところベビー用品レンタルのナイスベビーがお得だったのでそちらで手配しました。6ヶ月で35,000円程で、産前に出産予定日よりも前に自宅に届くようお願いいました。

 

そもそもはTwitterで知ったこのベッド。赤ちゃんが独り寝を怖がらないので寝かしつけや添い寝をせず、ベッドに置けば自分で眠るようになるとのこと。幼児になってからも寝かしつけをせずとも自分で寝室へ行って眠る習慣がついたままというtweetを見て、速攻でリサーチし、出産予定つきの4ヶ月前に予約…。

背中スイッチが発達する前、生まれてからできるだけ早いうちに使い始めるのが効果的と聞き、実際には義実家への里帰りを終えて、生後5~6週目から使い始めました。まさにネントレ開始と同時です。

 

通常のベビーベッドと比べると割高なリース料だけど、何せベッドが寝かしつけをしてくれる。使い始めた頃、自宅に出張整体をお願いし骨盤調整を毎週していましたが、その間90分はずっとベッドに置いたまま、泣けばベッドが揺れてご機嫌に戻るか眠るかでした。産後のお母さんをメインに施術している整体師の方も、初めてみるベッドのその効果を毎週目の当たりにして驚いていました…。基本的に夜は揺らさずネントレメソッドで、日中眠くてグズった時や抱っこできない時に活躍しました。

ネントレ同様、すべての赤ちゃんと相性がいいとは限らないですが、赤ちゃんが眠るためには全力を尽くすと妊娠中に決めていたので迷わず導入し、結果的には大成功でした。

 

4. Doudou

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生後2ヶ月半のもちまるとネコマル


ドゥードゥーとはフランスの赤ちゃんみんなが持っているねんねのお供です。フランスかぶれなので…。出産のお祝いにフランスの友達が送ってくれたネコのぬいぐるみ(ネコマル)を赤ちゃんに与えたところ、彼が自分でそれをねんねのお供にしました。

夜ベッドに置いた赤ちゃんにネコマルを渡すと顔を擦り付けて気持ちよさそうに眠くなります。お出かけの時も携帯して、グズった時に手渡すとニッコリ。赤ちゃんの初めてのおともだちになりました。

 

前回のポストでも書いた通り、とにかく赤ちゃんを眠らせることに全力を注いだ産後直後。今振り返ればそこまで産後うつをおそれるような性格じゃなかったな自分、と思えるけれど、出産前はとにかく何もわからず「生まれてみないとわからない」案件が多すぎて不安しかなかった。赤ちゃんが生まれてくることを楽しみと感じる余裕もなかったので、やれるだけのことをやっておいてよかったと思います…。

 

 

生後9ヶ月保育園初日

4月2日から慣らし保育開始。

初日は午前中2時間から。赤ちゃんと園に到着して荷物を渡し、玄関先で名前のつけ忘れがないかや提出書類に不備がないかを確認してもらった後に赤ちゃんを渡す。小規模保育なので親が靴を脱ぐ必要もなくすべては玄関先でやりとり。

 

先生に抱かれた赤ちゃんはぼーっとこちらを見てたけど特に反応もなく別れて、わたしは空っぽのベビーカーを押しながら近くのスターバックスでブログを書いていた。

 

忘れ物がないか、準備に漏れがないかの緊張はあったけど、赤ちゃんと離れることにそれほど気持ちが揺れることはなく。前日までのこの1ヶ月の焦りと淋しさに比べるとずいぶんあっさりしたものだった。コーヒーを飲んでいる時も子が気になってそわそわとはならず、あまりの身軽さに気分良く作業に集中できた。

元々人見知りも場所見知りもない赤ちゃんなので、何も心配していなかったけど、2時間後に迎えに行ったら「少し泣きました」と伝えられて驚いた。

 

お家に帰ってすぐにお昼ごはんを食べさせるといつもと少し様子が違う。

食べることに集中して脇目も振らない普段よりも、何かにつけ反応が大きくて、興奮している感じ。抱っこすると知らない香りがする。保育園のにおいかもしれない。朝寝をしていないので相当眠かったろうに、食後もすぐには寝付けず、かと思ったら突然電池が切れたように眠りについて2時間眠り続けた。

 

起きた後もお風呂でも、おもちゃで遊ぶよりもわたしにくっついていたがって、これは初めてのことだったので何かしら変化を感じてるんだなと実感した。

 

保育園が始まる実感も、始まった実感もないまま大きく生活が変わり始めた。

みんなが赤ちゃんよりもお母さんの方が離れることに慣れるのは大変、と言うけどこんな小さな身体でまったく知らない人に囲まれて、まったく知らない場所に1人残されて過ごすのだから、やっぱり大変なのは赤ちゃんだなぁと思った初日。

 

 

生後2ヶ月で連続7時間眠る赤ちゃん

妊娠・出産が遅かっただけに先に産んだ友達からもメディアで見かける体験談でも、産後は死ぬほど大変で辛いっていうか死ぬ、みたいなことを100万回聞いていたし、自分がそれを乗り越えられるとは到底思えず、頼れる実母もいないし、それ以前に赤ちゃんをかわいいと思えるかが不安だったので、避けられることや事前準備できることに全力で取り組むことにした。

 

妊娠を考える前から出産後はとにかく眠れない、睡眠不足が何日もどころか数年は続くと聞いていた。いよいよ自分が妊娠して自分ごととしていろいろ見聞きすると、産後うつから何からすべての元凶は睡眠不足であると判断できた。そこでネントレ。

結果から言うと生後2ヶ月目からねんねトレーニングをしたところ、1ヶ月経たないうちに7~8時間連続で眠るようになり、生後4〜5ヶ月には連続10時間眠るようになった。

 

ちょうど妊娠中にファンでもある翻訳家の村井理子さん訳のこの本が出版されると聞いたので予約して待ち構えた。

 

キャサリン・トビン 大和書房 2017-03-19
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by ヨメレバ

生後6週前後から訪れるという「絶好のチャンス」を逃さなければ、赤ちゃんが1週間で一晩中ぐっすり眠るようになるという内容。さらに月齢が進んでからももう一度その機会が訪れるので、最初のチャンスを見逃した人や間に合わなかった人にもセカンドチャンスがあると言う。

 

これを産前に読んで実践しながらの毎日の睡眠記録がこちら。緑が睡眠時間でだいたい19~20時に就寝してる。

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左から生後1~2ヶ月、2~3ヶ月、3~4ヶ月

この頃になるとさらに睡眠時間が伸びて夜中に起きる(緑のラインが白く途切れる)ことがなくなる。

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左:生後4~5ヶ月 右:生後5~6ヶ月

 友達がくれたこの本も合わせて読んで、キャサリン・トビンのスタイルと合わせ技でネントレをしてみた。

 

清水 悦子 かんき出版 2011-11-24
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自分が選んだネントレポイントを簡単にまとめると

・19時就寝 7時起床のリズム

・夜は部屋を暗く 朝は決まった時間にカーテンを開けて昼夜の区別をつける

・就寝時にホワイトノイズをかける

・スワドルで包んで寝かせる

・眠る時は必ずベッドで 腕の中で眠りに落ちることがないようにする

 

ネントレを始めてからスワドルを変えてみたり、PDCA回す感じでした。

大前提で赤ちゃんがよく眠る子かどうかは運!ということはわかっています。

ネントレのメソッドもいろいろあるし、どれが赤ちゃんに合うのかもわからない。

それでも本や体験談を読んで、眠り方さえ知らない生まれたての赤ちゃんが快適に過ごせるようそのサポートをしてあげるのがネントレだと思ったので、やってみて損はないかなぁと思いました。

 

お世話になったネントレグッズも紹介します。

 

 

おばあちゃんのおもちゃ

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妊娠6ヶ月の終わり頃、母が他界した。

入院した時にはいつどうなってもおかしくないと言われ、それから3週間後に亡くなった。妊娠は告げていたけれど、入院して後半は意思の疎通もなかなか難しい状態になっていて、赤ちゃんの性別もうろ覚えだった。

 

赤ちゃんもこどもも大好きで、わたしの友達やご近所さんにこどもが生まれると、いつも喜んでいた。こども側にも好かれるタイプで、家に帰ると近所の小学生が数人集まって母とゲームをしている時もあった。

 

他人のこどもを散々かわいがり続けたくらいだから、孫がほしかっただろうとは思うけど、それをほのめかされたことは一度もなく、むしろ「こどもがいるからってしあわせとは限らないからね。夫婦2人で楽しく暮らせていることの方が大事でしょ。」とよく言っていた。

 

具合がよくないことをわたしに隠し続けていた母。治療を自ら辞めてしまったので、もしかしたら妊娠で前向きになるかもしれないと思った。話すつもりはなかったけれど、あまりに回復することへ興味がなくなってしまった母に不妊治療を始めたことを告げた。少し悲しそうだった。

運良く妊娠して、もうこれだけだと思った。彼女に治療への意欲を沸かせるのはこれだけだと思った。満を辞して妊娠を告げたけれど、反応は芳しくなく、病院へ行くこともなかった。

 

紆余曲折あって、奇跡的に入院が叶った時には手遅れだった。

1人病室を訪れた時に、たくさんの管に繋がれた母が身体を起こして欲しいと言った。どこを触っても痛そうで、触れると折れそうなほど痩せた身体をそっと起こすとわたしに腕を回して泣いた。「もっと早くこうすれば(入院すれば)よかったね。遅かったかもしれないけどね。」と小さな小さな声で言った。わたしは涙で喉が詰まって何も言えなかった。

 

その時点で赤ちゃんを見せてあげることは叶わないとわかっていたから、突然ではあったけど亡くなった時は取り乱すこともなく、諸々を手配して喪主を務めた。

それから出産まで、生まれてから今日まで、不意に淋しさや無力感を感じて1人泣くことはあったけど、一貫して普通だった。みんなに心配されるほどわたしは普通だった。母が生きている頃と何も変わらず、食べて眠って生きた。

 

1年が経った。淋しさは増すことも減ることもなく、相変わらず普通だった。

 

友達が出産した時、母が彼女に出産祝いにとおもちゃを贈った。

今日彼女の家に遊びに行ったら、今年4歳になるその子があかちゃんにおもちゃを貸してくれた。友達が「これケイコちゃんのお母さんにもらったの。」と赤ちゃんにくれた。おばあちゃんに会うことができなかった赤ちゃんが、おばあちゃんの選んだおもちゃで遊んでた。お家に帰ってからも気に入ってずっと遊んでるのがしみじみうれしいし、友達とあの子が4年近くも大事にしていてくれたこともうれしかった。淋しいとも嬉しいともわからない気持ちになった。

 

 

3月最後の日

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赤ちゃんのお昼ごはんに生まれて初めてグラタンを作った。

これまた生まれて初めて作って冷凍してあったホワイトソースを使って。

 

料理が苦手で、渡仏して初めて一人で暮らした時もまったく料理ができない状態だったけど、知り合う人みんなが料理上手で毎日のように一緒に食事を作ったり、夕食に招いてくれるような恵まれた出会いばかりだった。そこで自炊をするようになったけど、日本に帰ってきたらフランスほど自炊が楽ではなくて、あちらは手をかけずに食べられる素材が豊富だったことを思い知った。

 

夫はわたしが料理ができないことを気にせず、作っても作らなくてもいいし、むしろ彼の方がずっとセンスがある。

 

なので妊娠と同時にずっと離乳食をおそれていた。こればかりは逃げられない。

 

できるだけ遅く始めようと思っていた離乳食。

苦手意識が強すぎていつになっても始められる気がしなかったわたしは、赤ちゃんが生後5ヶ月になって1週間後に10倍がゆを作る夢を見て、それを合図に突然離乳食を開始した。10倍がゆすら失敗した初期、Twitterのお母さんたちが親身になって助けてくれた。

 

パルシステムのベビー向け食材に大いに助けられながら、中期モグモグ期へ。

いよいよ料理らしくなる食事に、やっぱり毎日のようにTwitterママたちに助けられて、トマトソースやホワイトソースを生まれて初めて作った。

 

本やwebからの情報も頼りにしたけど、今自分がしていることが正解かわからなくて途方に暮れている時にリアルタイムで指示をくれるお母さんたちが何よりも頼もしかった。

 

連日夢に見るまで追い詰められて、不安で怖くて仕方なかった離乳食。

3回食になった今は毎度の支度になんと楽しみさえ感じる。ひとりじゃぜったいに無理だったなぁ。

 

そして今日のグラタン。

10倍がゆさえ失敗した、夢の中で離乳食を作る夢を見て何度起きてもできてないとなげいた、冷めて固まったホワイトソースがこわくて鍋ごと捨てようかと思ったわたしがグラタンを作った。

わたしは赤ちゃんを育てているけど、わたしはお母さんたちに育てられてるなぁと実感した日だった。

 

 

自己紹介

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はじめまして ケイコです。

1979年生まれで途中フランスに寄りましたが、現在日本で夫と2017年生まれのもちまると暮らしています。Twitterで育児アカウントを作って半年、記録として残したいことがたくさん増えていくと思うので、ブログも新設することになりました。

 

2018年5月フルタイムで復職予定、働きながらの子育てのあれこれや、趣味のこと、お気に入りの品など雑記帳として書き留めていこうと思います。

 

TwitterInstagramで仲良くしてくださってる方はもちろん、こちらではじめましての方もどうぞよろしくお願いします!