みぎきき

こどもがいる生活の忘備録

直葬で母を送った話

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2015年母と2人旅した長崎 (彼女の故郷)

妊娠中、母が入院と同時に医師から「いつ何があってもおかしくない」と言われていたので、葬儀のことを考え始めていた。

 

母は元々お葬式そのものが嫌いで、仲の良い人ほど彼女のそういうところを良く知っているので懇意にしていた人の葬儀ほど行かず、逆にそれほど深い付き合いでない人の場合には渋々行っていた。何度も「もしわたしが死んだらお葬式なんてやらないていいからね。自治体がやってる一番安い市民葬みたいなのでいいから。」とよく言っていたので、いわゆるお通夜・告別式を手配するつもりはなかった。

 

いろいろと調べたところ、一番シンプルなお葬式の形が「直葬」だと知る。
お通夜や告別式のような宗教行事をせず、火葬のみを行うもの。おそらく彼女が望むのもこれだろうと思った。直葬が可能な葬儀屋さんを調べ、そのうちの1つに電話で問い合わせをして、もし母が亡くなった場合どのような手はずを踏んだらいいかを教えてもらった。とても親切に対応してくれて、ここにお願いしたい、そうしようと思った。

 

その翌日、母が亡くなった。

朝出勤しようとしたところに病院から電話があり「血圧が下がってきたのでもしかしたらという感じです。病院に来られますか?」と言われた。会社に欠勤の連絡をして病院に向かい、その日の夕方に息を引き取った。入院からちょうど3週間経ったところだった。

まず会社に連絡し、翌日の午前のみ出社しその後午後と翌日は欠勤する旨を伝えた。そして担当看護師に呼ばれ「今からお母さんの身体をきれいにします。その間に遺体を引き取る準備をしてください。時間はおよそ30分です。」と言われ、面食らった。

30分。母の葬儀を考え、葬儀会社を手配し、迎えを頼むまでの猶予が30分。

たまたま前日に直葬可能な葬儀屋さんに連絡を入れていたため、迷わずそちらに電話をかけ相談をしたところ、すぐにお迎えにあがりますと対応してくれた。

 

準備がなく突然この時を迎える人もいるだろう。亡くなったショックでとても葬儀屋さんを探すような余裕がない人もいるだろう。病院が提携している葬儀会社を使う人もいるだろうし、宗教の関係で選択肢が限られている人もいるだろう。何にしろ、ここで与えられる時間はそれほど多くない。

家族間で葬儀の形について意見が食い違うことはあると思う。すでに亡くなっている故人なので、葬儀は残された人のためのものという考え方もあると思うけれど、わたしは生前の母のスタイルに添いたかった。

 

1時間半後、葬儀屋さんが到着して遺体を車に乗せた。一緒に斎場まで移動し、遺体を安置している間に控え室で簡単な打ち合わせ。詳細は翌日夕方に自宅に来ていただいて打ち合わせすることに。母の荷物を持って帰宅した。

 

翌日出社し、とりあえず1週間ほど自宅で仕事の対応ができるようデータをまとめて持ち帰る準備をし、急ぎのものだけ処理をして退社。夕方に葬儀屋さんが来て打ち合わせ。

 

この段階で知っておくべきことがこちら。

 

・死亡診断書のコピーを手元に残す

この日の午前中に葬儀屋さんは死亡診断書を役所に届け出て、火葬許可をとっておいてくれた。これがないと斎場での火葬ができない。さらに死亡診断書の原本は役所に提出してしまうけれど、この後生命保険や銀行口座、携帯電話の解約などその他諸々の手続きに頻繁に必要になるため、コピーを取っておく必要がある。葬儀屋さんがコピー渡してくれるはずなので無くさないように注意して自分でも数枚複写しておく。

 

・故人の銀行口座は凍結されると現金は動かせない

死亡届を役所に出したからと言って、役所と金融機関が繋がっているわけではないので即座に口座は凍結されないけれど、ルールとしては法定相続人の了承がない限り現金を引き出すことはNG。ただ現実的には銀行に死亡を知らせるまでは、キャッシュカードの暗証番号がわかっていれば現金は引き出せる。葬儀費用や入院費用などが必要なこともあり、亡くなった後に故人の口座からお金を引き出す人は少なくないと思う。(法定相続人との間でトラブルになる可能性はもちろんあり)

 

他にも近々に必要な手続きはいくつかあるけどとりあえずこの2つ。

 

 

さて直葬の打ち合わせ。

担当の方に直葬について聞いてみたら、

「お通夜〜告別式と2日かけての葬儀はどんどん少なくなっていて、直葬がかなり増えている。今自分たちが受けている葬儀でも直葬の割合が一番多くなりつつある。」

とのこと。またお墓について聞いてみたところ、

「選べる立場であればお寺に入ることは避けた方がいい。法要などでこの先ずっとお金がかかるし、自分の子供や孫たちにも影響がある。結局維持が難しく、お墓を引っ越しするというケースも多く、今一番多いお墓の相談もそれ。宗教を問わず入れるお墓や納骨堂など、今はたくさん選択肢があるので、家族構成などに合わせてできるだけ負担の少ないものを選んだ方がいいです。」

とのことだった。

 

直葬=火葬のみとは言え、いろいろ聞いてみるとかなり融通が効くことがわかった。まず骨つぼや棺、飾るお花や遺影の有無などを選ぶことになるけれど、すべて価格が明確に記されたカタログから選ぶことができ、とにかく担当の方(男性の社長さん)が真摯で優しい方なのが幸いして、このランクのものを選ぶことがどうなのか、というようなこともざっくばらんに相談できた。遺体は斎場に安置されていて、そこで火葬をする予定だけれど、安置所に数人であれば人を呼ぶこともできるという。この「数人」というところ、何となく10人未満という肌感覚とのこと。

母は友達も多く、この時点でどうしても火葬に立ち会いたいという人もいて、遠方から出てくる親類もいたので、結局立ち会いは20人弱の予定になってしまった。おそらくこの時点で直葬の域は超えていたかもしれないが、担当の方が快く対応を請け負ってくれた。

骨つぼ・棺・お花・自宅で遺骨を安置する簡単な祭壇を選び、遺影はお葬式らしくなってしまうので置かないことにした。普通は安置所から棺を移し、火葬して終わりのところ、結局人数がいるため、火葬の間斎場の控え室を借り、簡単に飲み物と軽食を出すことにした。

当日は安置所でお花を用意し、立ち会ってくれた人たちに棺にお花を入れてもらいながらお別れの時間を取ることもできた。火葬終了後は立ち会った方々で骨上げをし、骨つぼを受け取ってすべて終了。

 

棺等費用と直葬の取り仕切り、遺体の搬送料が葬儀屋さんへの支払いで、遺体の安置料と火葬費用、控え室の使用料は斎場へ支払われる。葬儀屋さんへ一括支払いをして、火葬当日は担当者が斎場へ支払いを済ませてくれる手はず。すべてを含んで30万円以内で収まった。集合から解散までおそらく2時間強。

 

こどもの頃から葬儀に参列したのはおそらく9回。地方や宗派によって葬儀は大きく異なるけれど、一般的な葬儀屋さんや斎場でのものと比べると、直葬とは言え、思った以上にお葬式感があった。

 

当日普通の葬儀と違って受付などは設置しないので、お香典を直接手渡しでいただくことになり、喪主を務めながら手元に現金がどんどん膨らむという状況なのでその辺の管理や、自分はもちろん参列者自体が直葬に慣れていないこともあるのでその対応など、とにかく担当者の方の暖かいサポートによって乗り切れた。

 

ずいぶん久しぶりに見る顔も多くこちらはつい「やだー!元気だったー??」という調子でいるも、わたしのおなかがだいぶ出始めた頃だったので、相手の悲しみと労わりも3割増しという感じで参列者に余計な気を使わせたなぁとも反省した。

 

身内が亡くなって、葬儀というのはほんの一部で、この後に膨大な事後処理があることはまだ知る由もなかったけれど、母に捧げるものとしてわたし個人は直葬にとても満足した。担当の方の配慮もあり、想像していたものよりずっとあたたかで賑やかなものになったし、必要以上に湿っぽくなる余白もなく、間延びもせず短時間で済むので疲労感も少ない。

 

母が亡くなってからの諸々、自分でも不思議なほど淡々とこなしていて、悲しくないわけではないけれど取り乱すほどでもない、悲しみと毎日は一緒のようで別々で、でもふと彼女にもう会えないことを思い出すと無力感でいっぱいになる、というような日々だった。大切な人を亡くした時、亡くし方にも拠るだろうけれど、自分がどんな状態になるのかはその時にならないとわからないものなんだなぁと思っていた。 

 

母が亡くなった翌日から彼女の友達に片っ端から連絡し、事情を説明し続けた中で、ほとんどがわたしもよく知る相手で、何年か振りに声を聞く相手もいて「お葬式はしないつもり」と伝えると「あいつらしいわ。安置所に顔見に行くね。」という人がほとんどで、結局葬儀までの間毎日安置所に人を案内していた。遠方から来た人も顔を見た瞬間は喉を詰まらせるものの、みんなが「随分歳とったなぁ!」「またこの服着てるの?」「もうあっちで呑んでるでしょ」と笑っていて、安置所ってこんなに騒がしいものなのかしらとわたしもよく笑った。

 

いつか来るであろう母の最期。こう言ったら変だけれど、わたしは結構楽しかった。母と仲良しだった人たちと毎日のように会って、懐かしい話をしたり、わたしが生まれる前のバカ話を聞いたり、とても楽しかった。彼女にもこの送り方が似合うと思う。それ以来、その薄ら悲しさのある楽しさが、わたしの生活の一部になった。今もうっすら悲しいかもしれないけれど、あんなに破天荒で好き勝手生きて、同時にわたしと妹に尽くした人がいたと思うと楽しい気持ちになる。

 

幼児教室に通ってみて(入会編)

前回体験レッスンについて書いて、今回は実際に入会して通ってみての感想。

keikolop.hatenablog.com

 ベビーパークは生後2ヶ月から通える幼児教室で、いちばん月齢の低い子たちはAクラスに入る。定員は6人とのことだけど、最初はわたしたち含め3人のクラスに。1つ上のBクラスに移る人がいたり、新規入会の方がいたりで1ヶ月もすると全員入れ替わって最終的には5人の固定メンバー+体験レッスン参加者という形になった。

 レッスンは

・マザーリング
  毎週決まったテーマで赤ちゃんの発達を促すお母さんのための指導時間

・英語の歌で始まりの挨拶

・フラッシュカード
    数学的なものの並び方をしたものや鳥や乗り物、動詞など絵と文字がレイアウトされたカードを見る

・100玉そろばん
    親が手を添えながら10個の玉を左から右端に寄せる。数を体感するためと、指を開きふわっと優しくつかむ力加減の練習。

・音感
   和音やCコードの音を聞いて歌を歌う。その後「今月の歌」を日本語と英語で2曲歌う。

・身体を使う時間
   母子で一緒に動いたり、歌に合わせてマッサージをしたり身体を動かす

・知育1
   毎週違った道具を使っての手先の練習。ペグさしや積み木やカップなど、両手をまんべんなく使えるよう練習。

・知育2
   洗濯物干しにぶら下げたガーゼをつかみとらせたり、透明の空のペットボトルと水を入れたもの(見た目にはわかりづらい)を触らせて重さを体感させたり。こちらも毎週違った内容。

・ボール
   転がされたボールをキャッチして動体視力を鍛えたり、対象と自分との距離感を体感する

・言葉のインプット
   漢字やカタカナとそれが指し示す実物を同時に見せて触らせる

・はいはいレッスン
   はいはいの練習を1人ずつ

・英語
   その月の英語の絵本に出てくる単語の聞き取りと絵本読み聞かせ

・日本語の絵本(週替り)読み聞かせ

・終わりの歌でご挨拶

こんな流れで50分。あっという間。

 

もちまるははじまりの歌から手足をバタつかせて喜び、100玉そろばんは順番が待ちきれないほど興奮していた。途中ぐずることもなくすべてに興味を示し集中して50分のレッスンをこなしている姿は単純に見ていておもしろい。ここでしか見られない表情や反応があって、それを見たいがために通っていたような気もする…。

3歳でIQ140が目標の教室なんだけど、実際通っているお母さんたちでそんなことを意識している人はおらず、地域性もあるかもしれないけど、いつも和やかにお互いの子の成長を愛でて笑って会えるのを楽しみにしているという感じのメンバーだった。

 

実際、お家で子と二人きりでいるだけでは与えられない刺激も多くて、特別な道具を使わずとも同じような遊びができるとは言え、初めての子育てでそれは思いつくわけもなく、赤ちゃんが今どんなものが好きなのかを知れるので自宅でそれをもとに一緒に遊ぶヒントにしていた。例えばもちまるは手先を使うことが特に好きなようだったので、お家でチラシをビリビリと破いたり引っ張ったりして遊ぶようにした。

 

そしてマザーリング。テーマや教室側が良しとする姿勢をそのまま受け入れずとも、ほぼ知らないことばかりなので、情報としては新鮮に受け取った。赤ちゃんが何気なくしている仕草にこんな意味がある等いろいろ知れておもしろかった。お母さんひとりひとりがそのテーマに基づいて、今の状況を話したり不安や心配なことを相談したりできる時間でもあって、それに心強さを感じる人も多いらしい。

 

あとは先生の声のトーンや赤ちゃんへの声のかけ方も参考になる。

大原則として「叱らない育児」を掲げているので、レッスン中その場から逃げ出そうとしたり、内容に背を向けたり、大きな声を出したしても決してそれを制してはいけませんというのがルール。すべては赤ちゃんの好奇心や興味を育てるためらしい。眠くなってグズりだす子がいたり、ハイハイができるようになって教室中を動きたい子がいて親がそれをなだめようとしてうまく行かなくても、先生が声をかけるとそちらに注意を向けて機嫌が直ったりするのは魔法みたいだった。

 

わたしは保育園に受かったので、当初の予定通り3月で退会したけれど、他の母子はみんなそのまま4月から上のクラスに進んだはず。もちろん商売なので、あれこれと引き止めもあるし、少しでも続けやすいよういろいろと気遣いしてくれもするけれど、自分の場合は保育園と復職とで週末にどれだけ自分と子が疲弊しているか想像がつかなかったので、一旦退会(休会)とした。単純に保育料が発生するので、安くはない月謝を払うことに抵抗もあった。

費用に関しては一概には言えないけれど、やっぱり高いなぁというのが正直なところ。内容は申し分がなく子も自分も楽しんだし、16,000円の月謝だと1レッスンあたり4,000円ということになる。これは高い。

ただこういうことが刺激になるんだな、この子はこういうのが好きなんだなってことが知れたのと、通っていた生後5ヶ月から9ヶ月までの間に何か不安や疑問があれば先生に相談できる点は確かに使い勝手良かった。なので、期間限定で育休満喫プランとして試す分にはとてもよかったです。

 

前回書いたとおり、体験レッスンと普段のレッスンは遜色ないので、無料体験で受けられる2回のレッスンで十分という部分はおおいにあるというのが正直なところ。

このまませめて2歳まで通えば違うのかもしれないけれど、0歳の時点ではこれで地頭が良くなるとか、IQにいい影響があるという実感はないです。

少なくとも刺激にはなるのと指先を動かす練習にはとてもいい、このくらいの子は手先を動かすことが脳の発達に直結すると聞いていたので、その安心感が多少あるかなというくらい。もちまるはつかみ食べ初挑戦から今までとくに汚すこともなく口に運んで食べているので、もしかしたらここでのレッスンで指先が多少使えるようになったのかな…?くらいの影響はあるかもしれない…。

 

週に1度の習い事で、赤ちゃんのコンディションがいちばんいい状態でその時間を迎えられるよう、お昼寝やミルクの時間を全力で調整したので、お出かけトレーニングになりました。

 

結論として幼児教室、ベビーパークは特に知育や体を動かすことや音楽やいろいろなジャンルをカバーしてるので、暇つぶしとしてはとてもよかったです。

高いけど…。

幼児教室に通ってみて(体験編)

生後5ヶ月から幼児教室に通いました。

妊娠中に通っていたスポーツジムのプールでベビースイミングの様子をよく見かけていた。育休中はあんな風に赤ちゃんと平日の習いごともできるのか…とぼんやり眺めていた。ベビースイミングは首が座ってから入会資格が得られるスクールがほとんどで、育休を満喫したい気持ちと、とにかく産後うつがこわかったのでできるだけ外出して人に会う機会を作ることを考えて、習いごとを探し始めたのは出産前。

 

元々は妊娠中にこの本を読んで、こどもには習いごとをさせないつもりだったのに…。

ちなみにこの本、乳幼児だけではなくて、思春期頃のこどもにも対応した内容になっていて長く手元に置いておきたい1冊。「何も予定がない日は何か予定を入れてもいい日とは違う」という考え方にもハッとした。

 

キム・ジョン・ペイン/リサ・M.ロス 風濤社 2016年05月18日
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最初は生後1ヶ月半の時に親子英会話に参加。

2才前後の子を連れたお母さんたちがギョッとした目で見ていた意味が今ならわかる。首も座らないふにゃふにゃな生まれたてに近い寝たきりの赤ちゃんを連れて来てどうしようというんだと、わたしでも思うかもしれない…。当の自分は、生まれて初めて赤ちゃんとたった1駅だけど電車に乗ることで極度の緊張状態にあって、実際この日だけで数kg痩せたような思いだった。赤ちゃんに「2人きりでの初めての冒険だよ」って何度も話しかけていた。

これを皮切りにあれこれレッスンに参加して、待ちに待ったベビースイミングも参加してみたけど、清潔なスポーツクラブに慣れた身にはレッスン後の身支度が辛すぎた。数々の体験レッスンは赤ちゃんと出かける練習には大いに役立ったし、行く先々で顔見知りに会うようにもなったけれど、どれもしっくり来なかった。そこでまったく眼中になかった幼児教室の体験レッスンをいくつか申し込んでみた。

 

最初に体験したのがベビーパーク。Instagramにもよく広告を出しているので、名前は知っていたけれど、コンセプトetc.の事前情報はゼロの状態で参加した。

 

正直ドン引きした。先生の、というかレッスンの独特のテンションがまるで馴染みがないもので、開始の挨拶的な歌でもう無理と思った。

でも1レッスン終わってみると、赤ちゃんが飽きないように集中を切らさないように組み立てられた内容であっという間に50分が過ぎて、何より赤ちゃんが一度も泣かずグズらず、集中したままレッスンをこなしたことに驚いた。手足をバタつかせたり、声を上げて楽しむ場面もあり、内容によっては「こんなことができるんだ!」と赤ちゃんの知らない面を垣間見ることもできた。

 

体験レッスンは2回セットになっていて、体験者だけではなく、普段通っている方々と一緒に通常クラスに参加する。わたしの時は他に2組の母子がいるクラスだった。数学的なものの並びをしたカードを見たり、100玉そろばんや知育玩具で手先を動かす練習をしたりの知能的な内容から、マッサージやはいはいレッスンなど身体を使うもの、英語や歌、絵本の読み聞かせなどかなり盛りだくさんの内容になっている。

そしてレッスンを始める前に、10分弱マザーリングの時間がある。毎週異なるテーマでそれぞれの母子の状況や疑問点を共有し、先生がアドバイスをくれるという時間、

 

レッスン中に聞くお話や情報も知らないことばかりだし、自分1人からは与えられない刺激だなと思ったのと、またあの集中してる赤ちゃんの顔を見たいと思った。3月末までの前提で、他の幼児教室の体験はすべてキャンセルして、ベビーパークへ入会した。

 

教室には複数の先生が属していてクラスを受け持っていて、おそらく生徒の人数や継続実績などで歩合制。そのため体験レッスン終了後にはそれなりの勧誘があるので、押しに弱くそれほど前のめりじゃない自覚のある人は何かしら断る理由や考える時間を持つための文言を用意しておくといいかも。

たいてい何かしらキャンペーンをしていて、入会する・しないは別として申し込み用紙だけ書けば特典を確保できる、と言われると思うけど、それを書いても支払い口座etcは紐付いていないので書いておいて電話などで断ることもできるし、書かずに後から申し込んでもおそらく特典は受けられる。いろいろな人の様子を見て効果的な文言は「夫に相談します」かな…。

 

わたしは入会の意思を伝える前に3月に退会してもキャンペーンの規約違反にならないか、その退会は休会扱いにして保育園に慣れた後再開ということが可能か、振替の融通性などを細かく確認しました。基本的に入会時に要請したことはほぼ通るという印象。入会してもらうことが最優先のようなので、何かリクエストがあればその時に試しに言ってみるといいと思います。

 

体験レッスンでも自宅で赤ちゃんと2人きりでの過ごし方のヒントなど十分情報を得ることができるので、自分は暇つぶしのつもりで入会したけれど、赤ちゃんに十分な刺激が与えられているかな?etc.何となく不安に思っていたら無料体験だけで十分というのが、身も蓋もない感想です。入会後のレッスンや子の様子もまた書きます。

 

 

 

パーソナルカラー診断を受けてみた

今までまったく興味がなかったパーソナルカラー診断。
なんとなくおもしろそうなのと、復職後はなかなかできなさそうなことをしてみたかったのと、やって損はなさそうという気持ちで予約を入れた。

診断時には「小さなこどもがいて、今までのようには服を買いに行けない。ネットで買うにしても無駄買いをなくしたい。」と言おうと思った。

 

サロン探し。どこもサイトから伺える雰囲気や内装、診断してくれる方のテイストがまったく好みではなくて、というかそれほど幅もなくて、「パーソナルカラー診断」と謳っているものが一様に醸し出す空気がある。

 

どこも等しく好みではないので予約の取りやすそうなところを優先にした。資格を取っている人ならばある程度は均質のクオリティで診断してもらえるだろうという予測のもと。

 

当日。

サロンに着くやいなや、サロンのオーナー兼カラーコーディネーターの穏やかで優しい声質&トーンながらもとてつもない早口が聞き取れない。
流れるように何かをお話されているところで「〜どちらになさいます?」と聞かれたけれど、その前がまったく聞き取れずもう一度言ってもらうと「ローズヒップティールイボスティーどちらになさいます?」だった。ヒアリング力が試される。

 

お茶が出されると同時に始まるカラー診断とはの説明。速い。とにかく速い。
限られた時間で情報を伝えるためと、基本的にすべての人に同じステップで診断を行うからだろうけども、息継ぎをしているとは思えない速さ。声のトーンがやさしいだけにボリュームは控えめでそれでいてこれだけの早口、驚きの聞き取りづらさ。

 

そもそものパーソナルカラーとは?ということについてはkakimoto armsのこの内容がとても分かりやすかった。

www.kakimoto-arms.com

 

以下はわたし個人への診断の記録も兼ねて。長いです。

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・服のカラー診断

いよいよ鏡の前で調整された照明のもと、ドレープと呼ばれる色とりどりのツヤっとした、テロっとした布を顔に合わせていく。わかりやすくするため、白い布でほっかむりのようにされて、髪も耳も隠されすっぴんの顔面のみが露出している状態で、両肩にドレープを次々とかけていく。

カラーチャートは春・夏・秋・冬の4種類に分類されていて、まずはわたしがどの季節の人なのか=どの季節のカラーチャートがいちばん似合うのかを探っていく。

ちなみにピンクは春?ということではなくて、すべての季節にそれぞれのピンクがある。なのでピンクが似合うかどうかではなくて、どの季節のピンクが似合うのかというようなステップで診断が進む。

ちなみに好きなチャートは?のアンケートには「冬?」と答えた。
顔の作りから原色が似合うと思っていたし、逆に淡い色はあまり得意ではないと感じていたので、アンケートの苦手な色にもそう書いた。

 

すぐさま「夏ではない」と診断が下る。秋か冬かに早々に狭まり、どちらかを精査する段階になる。次々と色を当てながら「これは違うでしょ?これは似合う、これはお顔がくすむでしょう?」と目にも留まらぬ速さで進むけれど、正直この時点ではそれほどピンと来ない。ただ、たしかに夏の色をあてるとボンヤリとし、冬の色はケバケバしく見えるのは感じた。結果、イエローベースの秋だった。

 

わーホントだ!印象も顔色もまったく違う!みたいな驚きや衝撃はないけれど、同じ青でも夏・冬の青と、春・秋の青を交互にあてると確かに感じが違う。自分の感想としては「似合う色」よりも「似合わない色」の方が断然わかりやすかった。そしてその「似合わない色」は案外普段選びがちなパキッとした鮮やかな色で、それが冬の色だった。どう似合わないかといえば、ギラギラとしてより気が強そうに見え、肌や全体の印象が安っぽく見えた。そして秋の色はどんな色かといえば、アースカラー、濁りの色。カーキグリーンやマスタード色、テラコッタがそれに該当する色。秋の人には明るくはっきりとした色=冬の色は鬼門とのこと。ずっと着てたよ!

 

アンケートで好きな色には赤と答えた。結果、赤はとても良く似合うとのことで、黄色の入った秋の朱赤がベストだけれど、この色に限っては季節をそれほど気にせずとも着こなせる色と思っていいとのこと。これは秋という診断とわたし個人の顔つきや肌の色に基づいてのお話。

 

そして診断すべてを通していちばん意外だったのはグレーがNGなこと。秋の人は最も避けたほうがいい色らしく、顔がくすんでみえるそう。無難な色と思いきやまさかの落とし穴…。

 

・アクセサリーのカラー診断

秋の人が身につけるには、質感はギラギラ・キラキラした透明感がないもの、つや消し・マットなものがOKで、色はシルバーはNG、似合うのはイエローゴールド。素材はパールや木、ツヤのない石などがいいとのこと。これは実際に素材をそれぞれあててみて、自分でも実感した。この日つけていたST.CATの大きなピアスはまさに質感と色味が秋で、これだけ派手なものだけれど大正解、似合うものを選んでいるとのコメント。(おしゃれな友人たちから誕生日プレゼントで贈られたものだった、さすが…)それとこの日にかけていた眼鏡も色味と素材が秋だったらしく正解とのこと。


・メイク&ヘアスタイルのカラー診断

春・秋=イエローベース、夏・冬=ブルーベースとされていて、メイクや髪の色もつまりそれに引っ張られる。今流行の青味ピンクはもってのほかで、オレンジ寄りのコーラルピンクなんかが馴染む色。髪色もイエロー寄りを勧められる。

 

・眉とヘアスタイルの提案(オプション)

最初にどのコースが最適か質問した際に、一番シンプルな上記のカラー診断にこれを足したもので十分でしょうとのことで追加。

眉はその場で思いっきり改造された。自眉に一切手を付けていなかったので、完全に別物。ここは好みなどを聞かずに、コーディネーターの独断でいきなり手を入れられたので面食らった。眉用のシェーバーで形を変えられ、ペンシルとパウダーで描き足された後に初めて鏡を見せられた。ひと目で全く好みではないし、髪の色をイエローよりのブラウン(一番おすすめの色)にする前提で、眉もブラウンで描かれているけれど、今は黒髪なのでかなりちぐはぐ。こういう無難というか当たり障りのないきれいさを当てはめると途端につまらない顔になることを久しぶりに思い出した瞬間。そして夜メイクを落として初めて、自眉がどんな形になっているかを知る…。

 

そして髪型。分け目を変えられ位置を指定される。長めに左から右に流した前髪にされ、ウィッグを当てられながら、毛先をワンカールさせそのカールが鎖骨に乗る長さと診断。今まではシンプルなスタイルを好んでいたかもしれないけれど、くるりんぱや編込みなど手の込んだやわらかな印象の髪型が似合うタイプとのこと。

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ざっくりとこんな感じ。

ここまでで45分ほど。70分のコースだけどわたしから特に聞きたいことや質問がなかったので、これで終了。料金は18,000円だった。

 

似合う髪型と髪色と眉毛、この3点「そうですか」と思うと同時に、鏡を見て「これ、もうわたしじゃない」とも思った。

 

似合うの思い込みを払拭して、本当の自分に!みたいなことは期待してなかったし、そもそも自分が自分に選んでいた髪色や髪型は顔貌よりも、こんな時はこんな風な言動をする自分・こういうものに立ち向かっていたい自分みたいなところに基づいてたんだなってことに気づいた。

色そのものの診断には抵抗感がなかったのに、ここに関しては強く拒否感を感じたのは何だろう。数多ある選択肢から「あなたの髪型はこれ」と自分には髪型とすら呼べないようなつまらない形を1つあてがわれたことがひどく不満だった。似合う=つまらないなんて最低だと思った。自分をつまらなくするなんて最悪だと思った。

 

前髪パッツンの黒髪ボブ、そう聞けばそれだけでキャラクターが立つスタイルだとは思うけど、それが自分にはとても似合うし、気分がいいし、切りたての時はいつでも何度でも生まれ変わった気持ちで、どこまでも自分は自分のままで歩いていけるような無敵さがある。これから髪型や髪色を変えることもあるだろうけど、この無敵感を感じられないようなスタイルにする意味があるとは思えない。

 

診断中たびたび耳にする「女性らしく」「やわらかく」「お母さんなんだから」これらはすべてより魅力的に見せる・見えるためのお話で出てくるもので、まったく悪意はなくむしろ好意から。ただ「お母さんなんだし」はいつでも宙に浮いたまま、上手く受け取れない。気が強過ぎず、女性らしく、やわらかい印象に。そうなりたいかと言われれば、そうかもしれないけど、そのために服を買ったりメイクをしたり、髪を切ったりしているわけでもない。

 

端からこのカラー診断に何かを託していたわけでもなく、娯楽として受けたところが大きいとは言え、原色NGや明るいピンクのチーク鬼門など、自分のテンプレとしてきたものがひっくり返されておもしろかったし、もちろん勉強になった。

それと同時に、いくらセオリーとして似合うとされているものでも、まったく受け入れられないもの・受け入れるつもりもないものもある。特に髪型やメイクは似合うの枠を超えて楽しみたい・挑戦してみたいで選んでこそ、という気持ちもあるので、あまり縛られずにいようと決意を新たにした。

 

ちょうど昨日買ったメイクアップアーティスト草場妙子さんのこの本がまさにわたしの気分にぴったりで、勇気が出た。

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今週、久しぶりに美容院に行くけれど、そこで「イエロー寄りのカラーで前髪は流せる程度に伸ばします。後ろもワンカールで鎖骨くらいまでにしたいので伸ばしやすく整えてください。」なんてきっと一生言わない。

17年担当してくれているスタイリストも決してそれに賛成しない。きっと暗めにリタッチして、前髪は眉がギリギリ隠れるラインできっちり揃えて、前下がりか水平か前上がりかは担当の気分で、いずれにしろ顎のラインでぴっちりと切りそろえた美しいラインのボブにする。そしてわたしは生まれ変わった気分で、どこまでも歩いていける無敵な気持ちで、切りたての毛先で風を感じながら街を歩く。

 

 

 

出生前診断について

高齢出産となるので、妊娠発覚と同時に出生前診断は考えた。

ただ通っていた病院では一切勧められることはなく、自分で検査の種類などを調べ始めた。

 

どこでどの検査をすべきか決めかねている時にたまたま宋美玄さんのブログを読んで、彼女がFMC東京クリニックで胎児検査を受けたという記事を見た。彼女が当時このクリニックの医師であることもその時に知った。

 

サイトを見ると初期の検査が可能なのは妊娠13週まで。

その時点で11週だった自分は職場からすぐにクリニックに電話して、翌週妊娠12週での予約を入れた。ここでしかできない検査もあって多くの患者さんが妊娠4〜5週で予約を入れ、全国から検査に来るらしいので、空きはほぼないに等しかったそうだが、平日で何時でもいいというこちらの状況もあり検査を受けられることになった。

 

検査当日、仕事を抜けて1人で向かった。まずは遺伝カウンセリング。

夫婦で来ている人もいて、計4組でのカウンセリングだった。結果としてわたしにはこれがとてもよかった。先日Twitterでも女性の出産年齢ごとの染色体異常が発生する確率表が拡散されていたけれど、つまりあれも数字の見せ方で受け取り方はいろいろ。実際出産年齢40歳での数値を見れば、25歳の数倍と見えて恐ろしくなるけれど、それを%に換算すれば2%だったりする。降水確率2%で傘を持っていくか?と言われればNOだ。

確かに年齢とともに確率が上がるのは事実だし、知って置いてもいいと思う。ただ遺伝カウンセリングでそもそも染色体異常とは?など基本の話をしっかり説明されると、過剰に心配することもなければ、同時に年齢が若いからというだけで無視できる確率でもないということがよくわかる。それと同時にカウンセリングによって受精卵が今おなかで育っている奇跡もようやく理解できた気がする。その頃の自分はまだ妊娠しているという自覚も実感もまったくなかったから。

それから胎児検査で心臓疾患などが見つかった場合。生まれてすぐに適切な処置が必要だと事前にわかれば、設備が整っていて赤ちゃんが必要な治療をすぐに受けれる病院を選んで産むことができる。

 

自分が選択した検査はFMFコンバインド・プラスという初期の血清マーカーと超音波検査のセット。この組み合わせで染色体異常の発見率は90%を超えていたと思う。

カウンセリングに出席した人はまだ妊娠超初期の段階で、すでに検査が受けれらる週数の妊婦は自分だけだった。みんなは今日のカウンセリングを受けて、数週間後までにどの検査を受けるか検討することになる。わたしはそのまま、血液を採取し、いよいよ超音波検査となった。

 

部屋に入ると驚くほどの広さに巨大スクリーンとベッド。さすがに1人で臨んだことに緊張と心細さがあったけれど、このクリニックは誰も白衣を着ていない。カウンセリングをしてくれた先生も、検査担当の先生も私服のままで、施設も病院臭がなく徐々に緊張もほぐれた。ベッドに横たわると、スクリーンに宇宙人のような胎児が映し出される。先生がお話ししながら説明をしてくれている間、わたしはそれがサンプル動画だと思っていた。途中もしやと思って「これはわたしのおなかの中ですか?」と聞くと、「そうですよ、今の赤ちゃんの様子です。」と笑って返された。

 

信じられなかった。

 

5cmと聞いていた小さなかたまりが、頭・腕・指・鼻と生き物として映し出されて元気に動いていた。信じられなかった。自分の中にこの生きものがいるなんて。5cmの小さな人間だった。完全に生きものだった。

 

心臓弁やその動く音、指の数…先生が次々と説明をして検査をしてくれるけど、あまり頭には入らず、自分の中に生きものがいる衝撃とそれがぴょんぴょんと跳ね続けてることへの笑いが止まらなかった。先生も「ジャンピングしてますね、すごくしてる。」と笑った。わたしがあまりに笑うもので、スクリーンは砂嵐になった。なんとか笑いを沈めてもう一度中の人が映ると、脚で子宮の壁を蹴ってスクリーンから飛び出すほどのジャンプをして画面に何も映らなくなった。わたしも先生も爆笑した。「元気ね。」その言葉がこんなにうれしくあたたかく感じるなんて。40分ほどの時間をかけてありとあらゆる角度から先生が見てくれて終了。

 

結果は7〜10日後くらいだったと思う。再度クリニックに出向いて、詳細な数値などを別の先生から説明を受けた。これも仕事を抜けて1人で行った。もちろん検査以上に勇気が必要だった。朝から何も食べられず順番が来る頃はノドもカラカラだった。

心臓弁の逆流に若干不安はあるけれど、その他の数値は心配のないものだった。より詳しい検査を希望するなら中期の胎児検査に進むこともできるけれど、それは必要なかった。

 

費用は合計8万円ほどで安くはない。というかすごく高い。

とくにそこを深く考える間もなく予約を入れてあれよあれよと進んだけれど、どのみち数万円は必要な検査に変わりはないので、自分はたった1人で受ける状況では検査前も後も先生からのケアが行き届いているこのクリニックでよかったと思ってる。

何よりカウンセリングと高精細な超音波検査の画像で、自分の中に赤ちゃんがいることを初めて実感できた。大事にしなきゃいけない、大事にしたいとたぶんあの時に初めて思った。人知れずあんなにジャンプし続けてる宇宙人みたいな小さな人がいつだってここにいるのか思うと、道を歩いていても笑いがこみ上げた。

しばらくして性別が男の子とわかった時には、ジャンピングの姿を思い出して、どんなに落ち着きのない暴れん坊が生まれて来るのかと不安になったものだった。

 

1つアドバイスできるとすれば、やはり誰かが一緒だと心強いと思う。わたしは不妊治療も妊婦検診もこの出生前診断も、すべて1人で行ったけど、もし付き添ってくれる誰かがいるのならその方がいい。

クリニックにも事前に1人でも問題はないかと確認はしていたけれど、もちろん問題はないけれど、誰かと寄り添って待合にいる人たちの中にいつでもずっと1人でいるのは、なかなか堪えることもある。

検査当日はそれを予想できたので、検査後に友達2人とランチの予定を入れて、今まさに起こったことを話したり、プリントしてもらった5cmの人の鮮明すぎる画像を見せて驚いたり笑ったりした。仕事に戻る前に一度完全に緊張から解かれる必要があったから。

 

そして無事に生まれた赤ちゃんは今のところおとなしボーイ、今日で生後10ヶ月です。 

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宅配の「料理キット」で生き延びる

重ね重ね料理が苦手。

産後はほぼ料理をしなかった、というかできなかった。生後2ヶ月で自宅に戻り、初めての赤ちゃんと2人きりの生活が始まって、料理どころか食べたり飲んだりも満足にできず、常におなかが空いて喉が渇いて、そしてトイレに行きたかった。

 

夕食は赤ちゃんが19h頃眠りについた後に、【パルシステム】 コープデリ オイシックスの料理キットを時にわたし、主に帰宅後の夫が作る。

パルシステム&コープは単品のおかず、オイシックス【kit Oisix(きっと、おいしっくす)】 は主菜&副菜の2品セットが揃えられていて、材料は適量分がすでにカットされている状態で届くので包丁を使わずにすぐに調理開始できる。パルは10〜15分、オイシックスは20分以内に完成のレシピ。

 

いずれもわたしでも作れるよう単純明快で路頭に迷うことない指示が添付されているので、調理ロボとして作業ができる。

 

味はどれもおいしい。料理が好きとかこだわりが強い人には好みじゃないかもしれないし、もっと工夫して人生で限られた食事のうちの1食としておいしく食べたいと思うかもしれない。とりあえず、食事を摂らない訳にはいかないし、1日で唯一まともに食べられる1食なんですという状態のわたしにはまったく問題なくおいしい。

 

わたしも夫も赤ちゃんと暮らすのはまだ非日常で興奮状態にあったので、いっそパルのおかず1品でもいいような状態だった。副菜も汁物も主食もいらない、とにかくテーブルについてお皿を挟んで向かい合うと、3人今日も無事に生きた生かせたと安堵した。

 

余裕ができてきた頃、パルシステムの3日分の時短ごはんセットにも挑戦。

www.pal-system.co.jp

今度はきっちりとした量で届くものと、通常商品を献立に合わせて見繕ってくれたものがレシピと一緒に届く。なので、レシピ通りに使ってもあまりの出る食材も多く、案外それで初めて知る好みのものもあって楽しかった。つまり価格=3食ではなくて、残った食材やそれと新たに追加したりお家に残っているものなどでまた数日分の食事が作れる。これで知った「使えるカレー(中辛)」というフレークタイプのカレー粉をとても気に入ってお家でカレーを作るようになった。(夫が

 

味さえ好みであれば良いことづくめの料理キット、唯一の弱点が賞味期限。

パル&コープはお届けの翌日となっているものがほとんどで、コープは宅配日が週末に設定されてるため平日に生かすのがむずかしい。わたしたちはおとなしか食べないのでそこは目を瞑り、週初めに届いたものも半ばまで余裕で持ち越す前提で3〜4点注文していた。

 

オイシックスは賞味期限が幅広く選べるのが利点。到着後23日保証の冷凍タイプもあるくらい。さらに自社便ではなくヤマト便で届くので、配達日の融通も効くのが大きな違い。ただ毎日料理キットに頼るとなるともちろんコストもかなりものになるので、そこはバランスが必要…。

 

わたしの母は一時期毎日料理キットが届く食材宅配のヨシケイ を使っていた。高校〜大学生になって自宅で夕食をとらない日が増えて来た頃だった。5日間通しで利用して、使い切らなかったものは翌週に持ち越して宅配はお休みとフレキシブルな注文スタイルだった。

玄関先に鍵付きのボックスを置いてそこに配達されるシステムで、毎日とても感じのいい女性のスタッフが配送に来てくれていたのが印象的。これまで食卓に並ぶことのなかったメニューも多く、作る側も食べる側も新鮮でたのしいと言い合ってた。

サイトを見てみると、当日朝5時までにオーダーすると当日中配送というサービスもあって驚いた。

 

赤ちゃんが生後9ヶ月になった今は、料理キットはお休みして、お散歩がてら毎日お買い物に行く。じきに復職したら、また頻繁にお世話になるつもり。

そして復職を控えて、作り置き代行も選択肢に。育休中にお試しで頼んだ家事代行も紹介します。 

 

 

離乳食が楽になる初期〜後期パルシステム食材ベスト5

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料理が苦手で離乳食を恐れるがあまり、産む前にリサーチした結果加入したパルシステム。最初はお試しセットで複数の宅配サービスの使い勝手と商品を比較しました。

 結果離乳食に使えるお役立ち食材が圧倒的に多かったパルシステムにまず最初に加入。

写真は離乳食を始める前にとりあえず準備した食材。

開始から4ヶ月経過したカミカミ期序盤から振り返っての、個人的お役立ち食材ベスト5。

 

1位

うらごし野菜かぼちゃ&コーン

 

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にんじんやさつまいもなどたくさんあるうらごし野菜シリーズの中でもこの2種はとくに活躍。さつまいもやじゃがいもも初期〜後期までお世話になっているけど、頻度と自分でこの状態にする手間を考えるとこの2種。

かぼちゃは納豆と和えたり(カッテージチーズを加えるとさらにおいしい!)、シュレッドチーズをのせたり、ヨーグルトと野菜を混ぜてサラダにしたり、おやきにしたりと幅広く使える。野菜スープでのばしてスープにも。

コーンは青菜と和えたり、おうどんやスープのベースにしたり、ちょっと食べが悪いなという時にさっと解凍してその日のメニューに足すとあっという間に完食。炭水化物・たんぱく質・野菜どれにでも合わせられる懐の深さとその甘み。

 

どちらも素材そのものしか使っていないのに、これを使うとおとなも満足のおいしさになるので試食が進む…。

 

2位

骨抜きのお魚

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骨抜きの鮭とそれを使ったシチュー

 

鮭・たら・かれいなど、解凍すればすぐにつかえる骨や皮があらかじめ取り除いてあるお魚シリーズ。火を通して月齢に合わせた細かさにほぐして小分け冷凍しておけば、野菜と合わせて解凍するだけで主菜ができあがり。手軽なので、離乳食のたんぱく質はお魚の出番がいちばん多い。

 

3位

カット絹とうふ

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カット絹豆腐を使ったとうふと野菜麩の出汁煮


冷凍のお豆腐。解凍すれば生のお豆腐と同じ風味と食感になるし、サイコロ状の大きさが離乳食に扱いやすい!賞味期限がそう長くないお豆腐は常備しにくいので、これが冷凍庫にあるとお肉やお魚のストックが品薄な時に安心。初期は解凍したお豆腐をポリ袋に入れて手で潰し、袋の端をハサミで切って絞り出すと手間&洗い物増やさずに裏ごしと同じような口当たりに。

 

 

4位

冷凍さつまいもスティック

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こんな感じで出して食事の最後に手づかみで食べる


9ヶ月になって手づかみ食べに毎日登場。にんじんやだいこんの野菜スティックを自分でも作ってみたけど、赤ちゃんが持ちやすくさらに噛める固さに茹でるのはかなりむずかしい…。これは解凍するだけで最適な固さになるので、手軽かつおいしい。サイズが揃っていながらも長め・短めがあるので、その日の離乳食の総量に合わせて調節できるのも助かる。(1g単位で計る派)2回食から3回食に移行する際、2.5回食のおやつとしても活躍しました。

 

5位

産直小麦の野菜ロール

 

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とまとロールと棒状に切ってトーストしたほうれん草ロール


小ぶりな丸パンに野菜が練り込んであるシリーズ。ほうれん草・にんじん・トマト・かぼちゃを購入。手に持ちやすい棒状に切り出して、そのままあげたり軽くトーストしたり。これまでは食パンをあげていたので、風味や味、食感に変化があって楽しそう。1個あたり約30gなので、最初はそこから20〜25g計ってたけど、今は丸ごと1個分食べやすい大きさにして食べさせてます。

 

その他にも、冷凍の鶏ささみ・鶏ひき肉やほうれん草、あじのたたきなど生の野菜以外の多くをパルシステムの半準備品を使うことで手作りのハードルがぐんと下がった。ゆで卵すら失敗するわたしが3回食やれてるのはパルシステムのおかげ。

ちなみにどれも離乳食専用食材なわけではないので、おとなも食べられるおいしさだし、普段の料理にも使える(離乳食以外料理しないけど)。

 

この食材を使った離乳食レシピも豊富に公開されているのがさらに助かる。

kosodate.pal-system.co.jp

コンテンツにはレシピだけではなく、離乳食の進め方や具合が悪い時の与え方もあって、どれもバイアスのかかってないフラットで読みやすく信頼できる内容という印象。

まだまだお気に入り食材たっぷりあるので、また紹介します。